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「007は二度死ぬ」~ストーリー


映画「007は二度死ぬ」はシリーズ第5作目であり1967年に公開されている

いままで登場しても素顔の映ることの無かったブロフェルドの全貌が初めて明らかになる一作である

また舞台もここ日本となっており、高度成長期で勢いに乗った当時の日本を見ることもできる

秘密警察の特殊部隊が忍者であったり、コネリーが漁師のコスプレをしたりで日本人的にありえない設定も多いが

まあその辺は言ってしまえば他の007作品もそういう点はあるのだ

と笑いながら見るのが日本紳士の本作の正しい見かたである

ボンドカーであるオープントップのToyota2000GTは世界に届いたのではと思っている

またタイガー田中の丹波哲郎と二人のボンドガールも大奮闘しているのである

 

そのストーリーであるが

アメリカが打ち上げたジュピター16号が未確認飛行物体に捕らわれてしまった

この一大事に国際的会議が開かれ米国はソ連を疑うが

その飛行物体は日本に着陸したというシンガポールからの情報もあった

 

そんなころ香港ではリンという女性とお楽しみ中であったジェームズ・ボンドが何者かに襲われ殺されてしまう

海軍の船から水葬されるボンドであるが、水中で待ち受けた者がそれを受け取り潜水艦まで運ぶのであった

その内部は英国諜報部の現地支部になっており、死んだふりをしたボンドは皆に挨拶をするのであった

言ってしまえばリンもマネーペニーが用意しており、ジェームズ・ボンド死亡の偽装工作だったのである

マネーペニーの奥の部屋にはロンドンと変わらずMが待機しており

その未確認飛行物体の謎を掴むため、ボンドに日本に侵入しMr.ヘンダーソンとコンタクトを取るよう命じた

もちろんボンド死亡のデマは知れ渡り、彼は仕事がやり易くなったわけである

 

まずボンドは東京の蔵前国技館に向かい力士佐田の山に会い、その手引きでアキと出会うのだった

アキの走らすToyota2000GTに乗り込んだボンドは旅館にてヘンダーソンと会うことになったのである

彼によるとどうやらその飛行物体はこの国から間違いなく打ち上げられ

その背後にはとある大企業が絡んでいるらしいのだ

そこまで話すとヘンダーソンは何者かに殺害され、ボンドはその二人組を追ったのである

その内の一人を倒し服を奪い取り、変装したボンドはもう一人の車に乗り込んだのである

 

車が大里化学工業に到着した瞬間、敵は変装に気付きボンドと格闘になるのであった

この体格の良い男を葬ると、金庫を発見しその開錠に成功するがセキュリティーが作動し、追われることになってしまう

建物から無事脱出し待ち受けていたアキの車に乗り込み、追っ手をまくことに成功したのである

車が止まり逃げるアキを追うとボンドは細工された地下へと落ちてしまった

そして、そこにはその存在すら世間に知られていないという秘密警察の首領であるタイガー田中がいたのである

ボンドは彼に大里化学工業から盗み出した書類を彼に見せ

その会社がロケットの燃料を海外から輸入している事実を知るのであった

またタイガーは大里の所持する船ニンポー号を撮影をしたアメリカ人女性が謎の死を遂げたことをボンドに告げ

ますます大里化学工業に対する疑惑は深まったのである

こうして二人はタイガーの屋敷に向かい、たくさんの美人女性の仕える風呂にて親交を深めるのであった

 

翌日、ボンドはエンパイヤ工業のMr.フィッシャーを名乗り大里本人とビジネスで会うことになったのである

彼の秘書であるヘルガ・ブラントが酒を薦め、大里はその隙にボンドの身辺を調査する

結果、完全に疑いを持った大里はヘルガに暗殺の指令を下した

会社から出たボンドは早速狙われるが、アキの車に乗り込み逃走することになった

アキは見方のヘリを呼び、そのヘリが吊り下げた巨大磁石で敵の車を捕らえ

東京湾はるか上空から車を落としたのであった

 

無事逃げ切ったボンドとアキが目指したのは大里化学工業の物流の拠点となる港を持つ神戸であった

そこでニンポー号を発見するが敵に見つかり、大勢の港湾労働者に襲われてしまう

逃げ切ったと思われたボンドであるが隠れていたものに背後から一撃もらい、ヘルガの元に連れて行かれた

ボンドの素性を吐き出させるため拷問にかける予定のヘルガは何故かボンドと親密になってしまい

二人で協力することになるが、セスナに乗り運転していたヘルガはボンドを後部座席に身動きを取れなくしたうえで

パラシュートで飛び降りたのである

セスナと心中というこの危機をうまく回避したボンドは再度タイガーの元へと向かった

 

調査の結果、ニンポー号が積荷を降ろしていると思われる島が浮上してきた

それは、神戸と香港の真ん中に位置しており

ロンドンから到着したQがこの度作り上げたリトルネリーという戦闘型飛空装置でその島に向かうことになった

島を上空から探索するボンドであるが特に変わった様子はないようだ

だが山の火口付近で突如ヘリに襲われてしまうが、ボンドはリトルネリーを上手く操りこれらを撃退したのである

 

丁度そのころ、ソ連もロケットを発射し軌道に乗せることに成功していた

だがまたしても謎の飛行物体に捕らわれてしまい、それは先ほどボンドが襲撃された火口へと着陸しようとしていた

そしてその火口は二つに開き、中に作られた秘密基地に見事に収納されたのである

そうして確保したロケットの乗組員を捕虜として捕らえたのである

大里とNo.11であるヘルガ・ブラントはそこで組織のボスにボンド逃走の罪を問われていた

そしてヘルガは組織の掟として多数のピラニアが泳ぐプールに落とされてしまったのだ

 

 

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photo byAll sizes | 姫路城 | Flickr – Photo Sharing!

 

一方、ボンドはタイガー田中の元姫路城にて忍者トレーニングを受けていた

ここでトレーニングし、日本人との偽装結婚をし漁師にカムフラージュしつつ敵に近づく作戦だというのだ

だが、夜アキと寝床で寝ていると天井裏から毒を盛られアキは息を引き取ってしまう

事は急いだほうがいいというボンドであったが、あと2日だけトレーニングし結婚式場へと向かうのであった

そして島で海女さんとの結婚式を挙げることになった

 

嫁のサチコが言うには仲間の海女さんが亡くなってしまった竜崎洞穴が怪しいらしく

そこに向かった二人であったが硫黄ガスが充満し、命からがら逃げだすのであった

そこでボンドはこれが火口内部から人工的に繋がっていると憶測し、火口内部になにか存在すると読んだのであった

アメリカのロケット打ち上げが早められ、周回軌道に乗る中

ボンドと嫁のサチコは火口を調べ、その表面が金属で出来ていることを発見し

ヘリコプターが内部に入る隙を見て侵入したのである

 

内部に侵入したボンドはまず捕らえられていた捕虜を救出し、共に敵を倒していく

そしてそこから打ち上げられる予定の飛行物体のパイロットの服を着、それに乗り込もうとした時

組織のボスから呼び止められ、連れて行かれたのである

ボスの名はエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドと言い米ソのロケットに手を加えることにより

大国間の戦争を起こし、その隙に世界を支配しようという陰謀を露わにしたのである

この危機をボンドは姫路城でタイガーから手にした煙草の忍術で乗り切り

火口を開いて、待機していたタイガー指揮する忍者部隊を中に引き入れたのである

 

ブロフェルド軍と忍者部隊の壮絶な戦いになる中、大里はブロフェルドにより死の掟で殺されてしまう

ボンドはブロフェルドのボディーガードの大男と対決になり

これに勝利し、無事に忍者部隊とサチコとで逃げ切ったのである

こうして秘密基地は中のブロフェルドもろとも大爆発を起こし、華々しく散ることになり

無事に任務を全うし救命ボートに二人きりのボンドとサチコは

新婚の愛を育もうとするのであるが、そこはなんと救援に駆けつけていた英国潜水艦の上であったのである

 

 

 

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