映画作品

概要

ショーン・コネリー⇒ジョージ・レーゼンビーでまた１作コネリーが出演し

タフでワイルドなイメージが定着したジェームズ・ボンド役に抜擢されたのがこのロジャー・ムーアである

元々の性格もあるであろうがこの三代目はワイルドと言うよりは

プレイボーイでスマートな英国紳士風諜報員の００７なのである

まあ普通に考えてコネリーが原作を裏切るほどワイルドであったため

同じ路線でやっても徐々にインパクトが無くなり、シリーズ自体消え去ってしまったであろう

この三代目ムーアボンドは全７作品どれもヒットを飛ばし、００７の存在をさらに世間に知らしめたともいえる

また作風としては初期のスペクターが権利関係で登場しなくなり

東西冷戦的なテーマが表だってくるが、作風がこの時期かなりコミカルになってくるため

その手の緊張感はほとんど感じられなくなっている

ジェームズ・ボンド＝無敵で女性にもてまくるスマートなヒーローと言うイメージをお持ちなら

それはこの三代目のロジャー・ムーアによるところが大きいだろう

全体的にジェームズ・ボンドといえば女好きの諜報員というイメージはあるが

中でもこのムーアボンドが群を抜いていると思う

彼が得意とするきわどい英国流ジョークは一歩間違えると、ただのセクハラおやじになってしまうが

それでもスマートに女性を悦ばしているところがすごい

またボンドも成熟しきったのか、どんな極限のピンチに陥っても絶対動揺の表情を見せることはない

言ってしまえば、この頃の作品は観ていて盛り上がることはあれど不安になったりとかハラハラ感は無いのである

伝統に基づいた安定したボンドが楽しめる訳である

人によってはこれはマンネリに感ずることもあると思う

最後に上げたいのがこの時期の脇役の重要性である

ムーアボンドに出る脇役はジョーズしかりペッパー保安官と言い、かなり濃いキャラのオンパレードであり

ストーリーのコミカルさをさらに盛り上げている

切れのあるボンドのジョークと天然暴走キャラの絡みが堪能できるのも、このムーアボンドならではの楽しみ方の一つである

１９２７年１０月１４日ロンドン生まれで１８５ｃｍ

１９６２年テレビシリーズ「セイント天国野郎」でスターの地位を得る

７代目トヨタ・コロナのＣＭのキャラクターを務めている

ユニセフ親善大使等ボランティア活動にも精力的であり、２００３年にはナイトの称号を授与している