作品紹介
高度経済成長期の日本を英国秘密諜報員００７が駆け巡り
世界に誇る和製ボンドガール、ボンドカーも登場する
狙うは「スペクター」Ｎｏ．1ブロフェルドだ！
米ソに宇宙船が謎の飛行船に捕えられた
ジェームズ・ボンドは香港での死亡を偽装し、飛行船が目撃された日本へと侵入した
そこでの捜索の結果、たどり着くことになった大企業のバックに存在する黒幕とは？
００７の軌跡
１．香港（中国）
１９９９年に本国の中国に返還された香港は、当時は英国の植民地でありその影響下にあった
この地でボンドは死亡したという設定にし、敵の目を欺き水葬から潜水艦にて日本に向かった
２．日本
日本が００７の舞台になっていたことはファンとしては嬉しい限りである
ホテルニューオオタニ、国技館、姫路城、霧島山新燃岳が主なロケ地となっている
海外の日本のイメージか和の部分が強調され、この時代に忍者部隊が出るなど
日本人から見るとありえない設定も多いが００７だから何故か許せてしまう
それとも英国流の狙い澄ましたジョークなのか？
登場人物
英国秘密情報部関連
１．ジェームズ・ボンド（ショーン・コネリー）
英国秘密情報部でも殺しのライセンスを持つ００要員の一人であり、コードネーム００７
当時の日本の街並みで見るショーン・コネリーはものすごく周りから浮いて見える
コネリーの英国オーラがすごいのか、当時は現在より国際化が進んでいなかったからであろう
漁師の格好をしたコネリー等も違和感だらけだが、ある意味レアな映像のオンパレードである
２．Ｍ（バーナード・リー）
英国秘密情報部の長官でありボンドの直属の上司である
本作ではロンドンの諜報部が登場しないかわりに潜水艦でボンドをお出迎えする
３．マネーペニー（ロイス・マクスウェル）
Ｍの有能な秘書であり、ボンドにも的確な情報を提供したりもする
最初のシーンでリンという中国人女性をボンドに手配している
４．Ｑ（デズモンド・リュウェリン）
Ｑ課に勤務する凄腕の科学者であり発明家
Ｑは愛称もしくはコードネームであり、本名はブースロイド少佐である
ボンドカーの一種であるリトルネリーを本作で提供している
現地スタッフ
１．タイガー田中（丹波哲郎）
日本でボンドのサポートするのは公安トップのタイガー田中だ
丹波哲郎、浜美枝、若林映子は撮影前ロンドンに語学習得に向かい
丹波はセリフを英語でバシッと決めたが、それでも日本のトップらしくないとの理由で
吹き替えが使用されることになった
だが海外スタッフと日本サイドとのコミュニケーション役として大活躍したという
２．佐田の山晋松
やはり海外から見た日本らしさの一つに相撲があるのだろう
ボンドは日本に来るやいなや国技館でこの佐田の山と会っている
３．Mr.ヘンダーソン（チャールズ・グレイ）
日本に長く住む英国諜報機関の人間である
アキの案内でボンドは会うが、出会ってすぐ殺害されることになる
このチャールズ・グレイは「ダイヤモンドは永遠に」のブロフェルド役でもある
ボンドガール
１．キッシー鈴木（浜美枝）
日本が誇るボンドガールの一人であり、普段は海女さんを隠れ蓑にしているが日本の工作員である
海女さん仲間からサチコと呼ばれており、任務の上でのボンドとの偽装結婚までしている
その日本人離れしたスタイルは要チェックである
２．アキ（若林映子）
日本が誇るボンドガールのもう一人が公安エージェントであるアキである
序盤からボンドをサポートし、伝説のスーパーカーであるTOYOTA２０００ＧＴを乗り回している
こちらは漂う雰囲気が日本人離れしている
３．リン（チャン・チン）
冒頭でボンドの偽装暗殺に加担している
４．ヘルガ・ブラント（カリン・ドール）
大里化学産業の秘書である
ボンドの情報を網羅しており、５９年物のドンペリを客人としてのボンドに薦めている
敵キャラ
１．エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド（ドナルド・プレザンス）
スペクターＮｏ．１であり、今まで登場することはあっても顔は映ることは無かった
だが５作目にして初めてその正体が明かされる
ここから３作品連続で登場することになるが、どれも違う顔をしている
整形を繰り返しているらしいが、これぐらいＢＩＧな犯罪者ならそれくらいしないと務まらないだろう
この「００７は二度死ぬ」の顔が個人的にブロフェルドのイメージである
２．スペクターＮｏ．3（バート・クウォーク）
要塞エンジニアとして出演するクウォークは「ピンクパンサー」シリーズでも活躍している
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