作品紹介
過去作品へのオマージュ溢れるリアルな一作
殺しのライセンスを捨ててまでボンドが追いかけるものとは？
アメリカで捕えられた麻薬王サンチェスが逃走した
無謀な捜索をするボンドはＭと対立するも、自身のライセンスを剥奪されても己を通すことになる
心に熱い思いを秘めて、ボンドはサンチェスが支配するイスマス共和国へ単身向かうのであった
００７の軌跡（地名）
１．イスマス共和国
今までの００７の活動場所は実在の国が多かったが
本作のイスマス共和国は架空の国である（「死ぬのは奴らだ」にも架空の国は出る）
国は架空であるが、敵組織がかなりリアルであり
特にサンチェスは実在の麻薬王パブロ・エスコバルがモデルだといわれ
シリーズのどの敵キャラよりも、叩き上げでのし上がった南米のマフィア感を出している
登場人物
英国秘密情報部
１．ジェームズ・ボンド（ティモシー・ダルトン）
殺しのライセンスを持つと言われる００要員の切り札がこの００７ことジェームズ・ボンドだ
最も原作の雰囲気に近く、任務に忠実な雰囲気を持つこのティモシー・ダルトンが
Ｍの指令に背いてまで貫きとおしたのは何故だろう？
２．Ｍ（ロバート・ブラウン）
英国秘密情報部の長官でありボンド直属の上司である
せっかく捕えたサンチェスに脱走され熱くなるボンドに叱責し
ライセンス剥奪まで事は大きくなるのであった
３．マネーペニー（キャロライン・ブリス）
Ｍの秘書であり、ボンドを影でサポートする
２代目役のキャロライン・ブリスは眼鏡キャラである
４．Ｑ（デズモンド・リュウェリン）
Ｑ課に勤務する凄腕の発明家である
本作ではボンドに秘密兵器を提供するばかりでなく
自ら現場で活躍し、ボンドに現場でも一流だとその腕を認められている
現地協力スタッフ
１．フィリックス・ライター（デヴィッド・ヘディソン）
ＣＩＡの職員としてボンドをサポートするいわゆる盟友的存在である
冒頭シーンではデラとの幸せの結婚式の日であるが、サンチェスがアメリカに現れたため急遽任務に着く
ＤＥＡ（麻薬取締局）とともにサンチェスを逮捕することに成功し
結婚式にも上空からの登場で無事に間に合うことが出来たのだ
２．エド・キリファー（エヴェレット・マッギル）
逮捕したサンチェスの尋問に当たったのがこの男である
サンチェスに巨額の賄賂の話を持ちかけられるも
そんな汚れた金は受け取れないと突っぱねるが、、、
３．デラ・チャーチル（プリシラ・バーンズ）
フィリックスの嫁であり、結婚式ではボンドに記念ライターをプレゼントすることになる
だが逃走に成功したサンチェスの恨みの矛先はこのフィリックス一家へと向かうのであった
ボンドガール
１．パメラ・ブービエ（キャリー・ローウェル）
ＣＩＡのパイロットであり、男性顔負けの腕を持つ
サンチェスの組織に潜りこみ、内部からの撹乱を狙うも
熱くなったボンドの急襲により、その作戦が実行不可能になってしまう
２．ルペ・ラモーラ（タリサ・ソト）
サンチェスの愛人であるが、クレストと関係を持ったりとかなり気ままな素行の持ち主だ
ボンドに加担したりもし、最後はボンドに迫るも
結局金と名声のあるロペス大統領と結ばれるという結構現金なキャラなのだ
敵キャラ
１．フランツ・サンチェス（ロバート・デヴィ）
南米イスマス共和国の大物マフィアであり、主なしのぎはコカイン密売である
自国では政治にまでその力が及んでおり、逮捕されることは無いという
実在の麻薬王のパブロ・エスコバルがモデルだといわれ、「お金か銃弾か」という意味の
「銀か鉛か」をモットーとしている
本作はそんなサンチェスがアメリカに来るという滅多にないチャンスで、ＤＥＡが動き出すという出だしである
２．ミルトン・クレスト（アンソニー・ザーブ）
海洋調査船ウェーブクレストを所有する海洋生物学者であるが
その実態はフランツと結託し麻薬密売の拠点になっている
３．ダリオ（ベニチオ・デル・トロ）
サンチェスのボディーガードの一人であり、かなり凶悪な面構えをしている
酒場でボンドとブービエとの大乱闘になる
４．トゥルーマン＝ロッジ（アンソニー・スターク）
ヘラー（ドン・ストロード）
彼らもまたサンチェスの部下であるが、ダリオのように武闘派ではなく
財政や経営面で従事するインテリ派である
５、ジョー・ブッチャー博士（ウェイン・ニュートン）
瞑想センターに従事する博士であるが、ここもサンチェスの息がかかっており
表向きとは違った使い方がなされているようだ
その他
１．クワン（ケリー・ヒロユキ・タガワ）
サンチェスと麻薬取引をするアジア勢のうちの一人である
麻薬のクオリティーをしきりに確認したがる態度にサンチェスは彼を要チェック人物とする
だが彼はただの客のうちの一人ではなかったのである
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