007「スカイフォール」作品紹介~見る前のCheck Point


作品紹介

007まさかの死亡からの復活劇

Mに降りかかる魔の手~現代において信じられるものとは?

共食いの果てに最後に残った2匹のネズミの運命はいかに

フランス人傭兵パトリス追跡中ボンドの相方イヴの弾丸がボンドを貫いてしまう

MI6のシステムがハックされ、さらに建物も爆破されボンドは職場復帰を誓う

だが今回の相手はMに異常な執着心を見せている上に、組織内部にも精通しているようだ

ジェームズ・ボンドの故郷「スカイフォール」で、ボンド、M、キンケイドは

心身ともに傷を負った異常なまでの執念の男との最後の戦いとなるのであった

 

 

社会的背景

映画007の醍醐味はやはりジェームズ・ボンドというヒーローの魅力によるところが大きいが

時は2012年、インターネットは全国で普及し各地でイスラム過激派によるテロが脅威を振るう時代となっていた

そうなると諜報活動というのも現場でスパイグッズを駆使し

ベテランの勘と実際の現場に流れる空気感に合わせてターゲットに接近してゆくのも古臭いのかもしれない

本作でM演じるジュディ・デンチは敵は国家ではなく個人であると言い

徐々に人類が失ってゆく鋼の意思を持つ英雄性について語る

Q役の若者ベン・ウィショーはPCがあればパジャマ姿で紅茶を飲みつつ諜報員に勝てると言い張る

確かにショーン・コネリーの007もカリスマ性があり魅力的だが、PCの前のパジャマの若造に勝てない時代なのかもしれない

所々現れるクレイグボンドの持つアンティーク主義はそんな流れに待ったをかけるのである

エンターテイメント要素が高かったシリーズ中

本作は最も社会派で考えさせられる一本となっている

 

 

登場人物

Mi6関連

1.ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)

前二作で殺しのライセンスを取得し、真剣な恋の結果相手が死を選ぶという経験をしたボンド

諜報部員以外信じられるものは無く、突っ走るボンドだが

冒頭で銃弾が直撃し滝の底へ

今作では異様な執念でMを追う男と真っ向からぶつかることになる

 

2.M(ジュディ・デンチ)

ジェームズ・ボンドの直属の上司

ボンドが近くにいるにかかわらず、イヴにパトリス射撃命令を出したM

任務の上では間違っていなかったと確認しつつも、その心の厚い壁の内側にはやはり傷跡が

さらに失策により情報国防委員会のギャレス・マロニーから引退を薦められてしまう

こんな状況下さらにMの傷口を広げかねない過去が近くに迫っていた

本作は007の物語ではあるが、それ以上にMという女性局長の物語なのである

 

3、Q(ベン・ウィショー)

前二作で登場しなかったQことブースロイド少佐が本作で復帰する

本人認証機能付きワルサーと発信器をボンドに提供する

今までのQよりストレートな発言をする論理的な現代っ子となっているのだ

 

4.イヴ(ナオミ・ハリス)

冒頭のシーンでボンドとパトリスを追い、ボンドを誤射してしまう

後半では自分の適性に気づき事務職を選択することになる

そして、シリーズおなじみのあのキャラが生まれるのだ

 

5.ビル・タナー(ロリー・キニア)

Mの補佐を務める幕僚主任である

シリーズ中度々登場するが本作は比較的長く登場しているといえる

 

6.ギャレス・マロニー(レイフ・ファインズ)

情報国防委員会の委員長を務めMi6を規制する

Mやボンドを厳しく管理する立場であり、NATOの名簿紛失の件では

Mに責任を取るべく引退するように薦めている

ボンドは彼を現場を知らない役人気質というが

過去、陸軍中佐という肩書を持ち、IRAに3か月間捕虜になっていたという過去を持つ

 

 

ボンドガール

1.セヴリン(ベレニス・マーロウ)

パトリスの次にボンドが遭遇する敵組織の女性である

上海の次に、マカオのカジノでボンドは組織のボスを紹介するよう説得する

12~3歳で売春宿に出入りし、恐怖が染みついた陰のある女性である

彼女は組織を恐れているが、ボンドの持つ不思議な魅力に徐々に魅せられていくのだ

 

 

現地スタッフ

1.キンケイド(アルバート・フィニー)

ボンドの故郷「スカイフォール」の番人であり

ボンドの両親が亡くなった後も、欠かさずその地を管理し見守ってきたのだ

彼はボンドの幼少期を知る数少ない人間の一人である

 

 

敵キャラ

1.ラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)

本名をティアゴ・ロドリゲスといい、サイバーテロリストである

Mi6の内部やセキュリティーに精通し、どうやら彼はMのことを恨んでいるようだ

かつて顔面を損傷する事態に陥ったが奇跡的に生きてのび

現在その傷はテクノロジーの力で、一見分からなくなっている

NATO工作員の名簿を持っており、次から次へと殺害予告を出しMi6自体を追い込んでいくのだ

 

2.パトリス(オーラ・ラパス)

シルヴァの下で働く謎の暗殺者

イエメン大使殺害など多くの事件の犯人と見られる

ボンド誤射で生き延びたが、今度は上海でボンドと戦うことになる

 

 

 

次の作品⇒

007「スペクター」作品紹介

 

 

 

 

007「スカイフォール」のBlu-ray,DVDのご購入をお考えなら 
ここをクリックでamazonの中から、豊富な種類を検討できます

 

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です