007「リビング・デイライツ」作品紹介~見る前のCheck Point


作品紹介

リアルスパイ、ティモシー・ダルトン登場!

ボンドカーのアストンマーチンも久しぶりに再登場だ

ソ連からの亡命者コスコフ将軍の亡命を助けたボンドは

プーシキン将軍が西側諸国のスパイ暗殺を目論んでいるという情報を入手した

だがコスコフ将軍の暗殺者が素人の女性であったことに違和感を感じたボンドは

真相を掴むべくヨーロッパを駆け巡るのであった

 

 

 

 

抑えておきたい地名や歴史的背景

1.歴史的背景

本作が公開されたのは1987年であるがまだ冷戦は地味に続いている

ソ連崩壊が1991年なので、もうこの頃は共産主義に対する行き詰まりが多少あったのかもしれない

本作はそんな時代の作品で、「ロシアより愛をこめて」と同じく亡命がテーマとなっている

あと忘れてならないのが、ソ連のアフガニスタン侵攻であり

本作の後半はその戦場の真っただ中でクライマックスを迎えることになる

 

2.オーストリア

オーストリアは永世中立国であり

チェコスロバキアから亡命したコスコフ将軍がまずここに到着する

その亡命方法が納得させられる斬新な方法なのである

 

3.タンジール(モロッコ)

タンジールはモロッコにある国際都市であるが

1956年以前は国際管理地域であり

イギリス、スペイン、フランス等が管理していた歴史を持つ

 

4.アフガニスタン

丁度ソ連がアフガニスタンに軍事介入を行っていた時期であり

その期間は10年間続いている

ソ連と戦う戦士ムジャーヒディーンも本作には登場する

このムジャーヒディーンと言えば、かのウサーマ・ビン=ラディンも参加していたことで有名である

 

5.パキスタン

ソ連のアフガニスタン進行時、アメリカCIAはこのパキスタンを通じて数十億ドルもの支援をムジャーヒディーンに行っている

ここでも、アメリカとソ連の冷戦はあったのである

この米国の裏の援助等により結局ソ連は攻めきれず、この地から撤退することになる

 

 

 

登場人物

英国秘密情報部関連

1.ジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)

本作からボンド役にティモシー・ダルトンが抜擢された

ロジャー・ムーアの年齢による問題である

ムーアと違いダルトンはコミカルで笑いのある場面は極端に少なく、どちらかと言うとリアルな諜報員タイプである

イアン・フレミングスの原作のボンドは刺激を求めるタイプであるが、ヒーローという感じでは決してない

まあ今までのショーン・コネリー、ロジャー・ムーアが花があり過ぎたのかもしれない

またダルトンの後続のピアース・ブロスナンも花形キャラである

自分的の中ではダルトン、ダニエル・クレイグは影のあるリアルスパイ

ジョージ・レーゼンビーはその中間だととらえている

因みにこのダルトンボンドはダイアナ妃がお気に入りのボンドであったという

 

 

2.M(ロバート・ブラウン)

英国秘密情報部の局長でありボンド直属の上司である

コスコフの暗殺者が素人女性であったため命を奪わなかったことでボンドを叱責する

Mは仕事の決まりには基本的にうるさいのであるが時には目をつぶることもある

 

 

3.マネーペニー(キャロライン・ブリス)

Mの秘書であり今作からロイス・マクスウェルからキャロライン・ブリスに替わり

先代が否定していた眼鏡キャラになっている

ボンドに密かなる恋心を抱いている点は変わりないであろう

 

 

4.Q(デズモンド・リュウェリン)

Q課に勤務する科学者であり発明家

本作ではコスコフ将軍の亡命にも貢献している

本作ではアストンマーチンV8と口笛に反応する秘密兵器でボンドをサポートするのである

研究室で地味にアストンマーチンのトップに頭をぶつけたりと

どことなくお茶目で抜けているが兵器を語る口調は常に本気なのである

 

 

5.ソーンダース(トーマス・ウィズリー)

ボンドと亡命を手伝うため、チェコスロバキアに現れた

わざとターゲットであるカーラを逃したことでボンドを叱責する

 

 

6.ゲオルギ・コスコフ将軍(ジェローン・クラッペ)

ソ連の将軍であるが、西側に亡命しさらにスパイ殺しの黒幕の正体を明かすが、、、

その狙撃者が恋人のカーラという銃の素人であったことがボンドには何か引っかかるのであった

 

 

現地協力スタッフ

1.フェリックス・ライター(ジョン・テリー)

CIAの職員でありボンドの盟友である

シリーズ中よく顔を出すお馴染みのキャラである

本作では「ドクター・ノオ」以来のインパクトのある登場をしている

 

 

2.カムラン・シャー(アート・マリック)

後半ボンドと同じ所に捕えられており

ボンドが脱出する際、助けられ一緒に脱出することになる

なんと彼はソ連と戦うムジャーヒディーンのリーダーであり、ボンドの大きな力となるのである

 

 

ボンドガール

1.カーラ・ミロヴィ(マリアム・ダボ)

亡命しようとするコスコフ将軍を暗殺しようとした女流チェリストであるが

銃の素人であるばかりかコスコフの恋人だという

引っかかりを感じたボンドは真相を掴むために動きだした

 

 

敵キャラ

1.プーシキン将軍(ジョン・リス=デイヴィス)

「スパイに死を」の標語のもと西側スパイ殺害を目論んでいる

これは亡命したコスコフ将軍がそう証言し、Mはボンドにプーシキン殺害命令を出す

だがしかし、プーシキン将軍をよく知り、彼を疑いきれないボンドは

Mと揉めてまでもまず引っかかる出来事を整理する道を選んだのである

 

 

2.ネクロス(アンドレアス・ウィズニュースキー)

亡命したコスコフ将軍をまた東側に連れ戻した男

ボンドとの後半の上空での死闘は見ものである

 

 

3.ブラッド・ウィティカー(ジョー・ドン・ベイカー)

モロッコのタンジールを拠点とする国際的武器商人であり、軍事マニアでもある

実はこの男が本作のキーマンとなってくるのである

 

 

 

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