番外編「ネバーセイ・ネバーアゲイン」~ストーリー


「ネバーセイ・ネバーアゲイン」は1983年に公開され

「サンダーボール作戦」のリメイクとして再びショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じている

本家イオン・プロは同年ロジャー・ムーア主演の「オクトパシー」を公開しており

この年は007関連の作品が二つチャート上位にランクインするのであった

スペクターの使用権利で出版物がイアンフレミングに映像権はケヴィン・マクローリーへと決定し

本家は劇中でスペクターを登場させることは出来なかったが

マクローリーの持つ映像権をもとにこの「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でスペクターを甦らしたのである

このタイトルはコネリー夫人が「二度とボンド役をやらないなんて言わないで」と言ったことを元にしている

個人的にファンキーな音楽やバイクでのチェイス中に流れるスィング感溢れるjazzがいい感じである

 

そのストーリーは

久しぶりに現場の諜報活動に復帰するためのトレーニングを受ける

007ことジェームズ・ボンドは上司であるMに酒や美食で堕落した生活について指摘されていた

そして体内の毒素を抜くためにシュラブランズという療養所に向かったのである

そのころスペクターNo.2であるブロフェルドは次なるビジネスの予定を話していた

それは「アラーの涙」と呼ばれ、その責任者として組織No.1であるマキシミリアン・ラルゴが選ばれたのである

ラルゴは計画遂行のため、すでにアメリカ空軍の将校を取り込んだというのだ

 

療養所ではボンドはファティマという女性とアメリカ空軍に所属するそしてジャック・ペタチ大尉の秘密訓練を目撃した

なんと彼の右目にはアメリカ大統領と同じ眼紋が取り込まれていたのである

その後、ボンドは屈強な男に襲われるがとっさに液体の入った瓶を投げつけ撃退したのである

そこにはジェームズ・ボンド尿サンプルという文字が書かれていたのである

 

スワッドリー空軍基地では疑似核兵器を搭載したミサイルの訓練が行われようとしていた

ジャック・ペタチは大統領の個人認証がないと変更できないセキュリティーを

その右目の眼紋でクリアし疑似核兵器を本物と入れ替えてしまったのである

ミサイルは戦闘機から発射され、それは予定外にも海に落下してしまった

これを待ち受けていたスペクター一味が略奪し、二基の核ミサイルがスペクターの手に渡ってしまったのだ

作戦成功を喜ぶジャックであったが走行する車にファティマが蛇を投げ入れ壁に激突し

その上爆破までされ彼は帰らぬ人となったのである

いかにもスペクターらしい証拠は一切残さないやり口である

 

スペクターNo.2のブロフェルドは奪った二基の核兵器を利用し各国を恐喝しようとしていた

その使用による世界の破滅の代わりに、各国の年間原油購入額の25%を支払えというものであった

本物の核に入れ替えるためには大統領の眼紋が必要であり、行方不明になっているアメリカ将校の話から

ボンドは療養所で見かけたジャック・ペタチの義眼を思い出したのである

 

ラルゴは自身の所持する船フライング・ソーサー号で恋人のドミノに「アラーの涙」というペンダントをプレゼントし

一方、ジェームズ・ボンドは射撃訓練をしていた

そこで背後から現れたのはQでありボンドに万年筆型の銃と腕時計型レーザーをボンドに手渡したのである

それからラルゴが拠点としているバハマへと向かったのである

 

バハマでまずフォーセット大使に会いラルゴの持つフライング・ソーサー号を調査するよう促した

海辺のバーで楽しむボンドに水上スキーをするファティマが接触し

海の穴場を紹介するとのことでファティマと船に乗り、そこでの二人だけのお楽しみを満喫した後

海中へのダイビングへと向かったのだ

次から次へと鮫に襲われるボンドであるが、その仕掛けが自分に取り付けられている発信機と

鮫に取り付けられている機器であることに気付き、発信機を取り外すことによりその危機を脱したのである

海上に上がるとバハマ到着後に出会った女性の船に遭遇し

その女性のホテルの部屋でまたしてもお楽しみを営む最中、向かいの部屋が爆発したのである

ボンドの部屋に戻ると思ったファティマが爆破したのであった

 

フォーセット大使の調べによりラルゴは南仏にむかっていることが判明した

助手のニコルとフランスのニース空港に到着すると、まずCIAのフェリックス・ライターが待っていた

フライング・ソーサー号を監視するボンドは船上に女性を見かけ

彼女がラルゴの恋人であり、死んだアメリカ将校の妹であるドミノ・ペタチであることが判明する

マッサージ屋に向かったドミノを尾行し、マッサージ師になりすましたボンドは

ラルゴがカジノにて慈善パーティーを行うという情報を入手したのである

 

カジノのパーティーに侵入したボンドは早速ドミノに接触する

それに黙っていないのがラルゴである

彼はボンドにドミネーションゲームというゲームで対決を挑みボンドに勝ち越すが

全世界を賭けたボンドの最後の一大勝負に打ち負かされ、多額の小切手を渡すことになる

そしてドミノとタンゴを踊るボンドは彼女に兄がラルゴに利用され殺害されたことを伝えたのである

そしてラルゴはファティマにジェームズ・ボンド殺害の最後のチャンスを与えたのである

 

部屋に戻ったボンドはファティマによって殺害されたニコルを発見した

車で逃走を図るファティマをボンドはロンドンからこの度持ち込まれたバイクで追いかけた

トンネル内で一度敵に捕まりそうになるものの、ボンドはこれを脱してファティマと対面することになる

罠でバイクから振り落とされたボンドの目の前には彼女の銃口が向かっていた

そして今までボンドが抱いた女性で一番であったという署名をさせようとしたところ

Qから授かった万年筆式銃がファティマに炸裂し彼女は世を去ったのである

 

海底からフライング・ソーサー号に侵入したボンドはラルゴと共に昼食の予定となった

ここでもまたドミノに接触したボンドは「アラーの涙」のペンダントを見せてもらい

ラルゴの別荘が北アフリカのパルミラというところにあることを知った

そしてドミノにキスをしラルゴを怒らせ、船内を混乱させた隙にMにパルミラに向かう暗号を打ったのである

 

パルミラに着くと早速ボンドは捕らえられ

ラルゴはナポレオン皇后の宝をドミノにプレゼントしプロポーズしたのである

だが兄の件もありラルゴが憎いドミノはこれを拒み磔の刑にされてしまうのであった

拘束されたボンドも最後の願いで核の一つがアメリカ大統領のいるワシントンにあることを聞き

ラルゴがいなくなると腕時計型レーザーを使用して、ここを脱出したのである

そして馬を盗み磔にされたドミノを救出しこの場を逃げることになったのだ

馬ごと海中に落下してしまう二人であったが、英国潜水艦の助けもありこの場を収めたのである

 

こうして奪われた核のうちワシントンにセットされたほうは無事に解除されたが核はもう一個あるのだ

ドミノの持つ「アラーの涙」のダイヤモンドの位置から海中洞窟の存在が判明し

どうやらそこが二つ目の核爆破予定場所であることが判明した

 

潜水艦の秘密兵器を使用し、海中に潜り込んだジェームズ・ボンドとフェリックス・ライターは

ラルゴが核爆破を予定している洞窟がかつて繁栄した大帝国の遺跡であるのを発見した

フェリックスは援軍を呼び洞窟内は壮絶な撃ち合いとなった

ボンドは一回そこから出てヘリコプターにてオアシスに向かい、そこにある井戸から再び海底に向かったのである

そこで核兵器運搬中のラルゴと遭遇し、水中での最後の死闘となった

そして途中現れたドミノの手助けもあり、ラルゴを倒し無事核による大規模破壊も食い止めたのである

 

南国でカクテルを楽しむ007とドミノの元にフォーセット大使が現れた

再びMの元で仕事をして欲しいとのことである

そして007ことジェームズ・ボンドはこう答えた

「Never again!」

 

 

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