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007「慰めの報酬」~ストーリー


007「慰めの報酬」はシリーズ第22作目で2008年に公開されている

前「カジノ・ロワイヤル」の後半部分とストーリーが繋がっており

その黒幕組織をさらに追いかけていく内容となっている

原題である「QUANTUM OF SOLACE」はイアンフレミングの短編集「薔薇と拳銃」の

「ナッソーの夜」から取られているが、内容は全くの別物となっている

 

 

そのストーリーであるが

イタリア、シエナでアルファロメオがジェームズ・ボンドの乗るアストン・マーチンDBSを追っていた

その追っ手から逃れMの元まで到着すると、トランクには前作で捕らえた敵組織の黒幕Mr.ホワイトがいたのである

ホワイトを尋問することになるが、Mi6内部のミッチェルという男がなんとホワイトに通じており

発砲して逃げるミッチェルをボンドは追跡するが、捕獲できずに殺してしまうのである

そしてロンドンでの調査の結果、ミッチェルには在籍中怪しい所は無くMの警備を5年間もしていたほどであった

ボンドが彼を殺害したため、口を割らすことは出来なくなったが

その所持金からハイチの銀行口座を掴み、スレイトという存在がデサリヌホテルに滞在していることを掴んだのである

 

そのハイチのホテルの滞在先である325号室に着くといきなりボンドは襲われるが

これを見事に撃退し所持品を身に着けてスレイトになりすまし、フロントで重要書類を受け取ったのである

その書類を持ち外に出ると、女性の運転する車に呼び止められその車に乗り込んだ

彼女の話によるとボンドがなりすました男は地質学者であるようだ

だがバイクの尾行まであり、その書類が白紙であることを発見し

自分が嵌められていると気付いた女性はボンドに発砲するが、これを間一髪かわし車外に脱出したのである

そして敵組織が手配したバイクの運転手を引きずり降ろし、その女性の車を尾行したのである

 

埠頭に向かった彼女はドミニク・グリーンという男に会い、嵌められ殺されそうになったことに怒りを表した

組織のためにその地質学者が裏切り者か自分の手で調査しようとしたのにである

だが本物の地質学者はドミニクによって海底に沈められていたのであった

するとかつてのボリビアの独裁者であり新政権に返り咲こうと目論むメドラーノ将軍が現れた

ドミニクは将軍に資金的援助を約束する代わりにボリビアの砂漠の権利を主張し

将軍にその女性をカミーユと紹介し、カミーユにはメドラーノ将軍を紹介したのである

カミーユとメドラーノ将軍がクルーザーに乗り込んだのを見届けると

ボンドはそれをボートで追いかけ、カミーユを助け出したのであった

だがカミーユはどうやらメドラーノ将軍の命を狙っていたらしくボンドに怒り始めたのである

 

ボンドはMi6に連絡しグリーン・プラネットのドミニク・グリーンを調査するように依頼した

一方、ドミニクはチャーター機でCIAのグレゴリービームとフィリックス・ライターと会い、オーストリアのブレゲンツに向かっていた

機内では今回埠頭で彼の邪魔をした者が英国諜報部員のジェームズ・ボンドだと判明し

007殺害命令がCIAに秘密裏で通ってしまったのである

 

ブレゲンツのトスカ開場にてドミニクは各国の有力者を集め特殊無線にて会議をしていた

乗り込んでいたボンドはトイレでその内の一人を倒して、その無線を奪い内容を盗み聞きすることに成功した

どうやらドミニクはティアラ計画というのを画策しているようだった

そして情報が筒抜けなことを伝えて、その場で立ち去ろうとする怪しいものをカメラに収めたのである

こうして会場ではセキュリティーがボンドの命を狙うことになるが、ここは華麗に逃げ切ったのである

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photo byAll sizes | Tosca | Flickr – Photo Sharing!
 

計画は成功したかに見えたがボンドはヘインズ英国特命大使の特別警備を殺害していたのだ

それでMに叱責されパスポートに要注意人物のデータを与えられてしまったのである

だがボンドはイタリアのタラモーネに向かいルネ・マティスに会ったのである

彼はボンドに人肌脱ぐことにし、パスポートを与え共にボリビアのラパスに向かったのである

 

ラパスの空港では早速ストロベリー・フィールズという領事館からの女性が待ちかまえ

ボンドにロンドンに帰国することを命じたのである

だがホテルにチェックインするやボンドと早速良い仲になってしまい

マティスを含めた三人でグリーン・プラネットの主催するパーティーへと向かったのである

 

パーティーではマティスの知り合いでもあるカルロス大佐がボンドとフィールズに紹介された

彼はボリビアにおいて全警察権を握っているようである

各国の大物から寄付の話を持ち掛けられるドミニクであるがカミーユが横から邪魔に入ったせいで

その話も破断になってしまいドミニクは彼女を事故に見せかけ、突き落とそうとしたのである

そこにボンドが現れ彼女を車に乗せ助けたのであるが、その車は警察によって止められることに

そしてトランクを警察に見せると何故かそこには拉致されたマティスの姿があったのである

完全にドミニクにボンドは嵌められてしまったようである

もみ合いに乗じてマティスを撃った警察官二人を逆に殺害し

ボンドはまた心に傷を残しマティスをコンテナに葬り、その場を去ったのである

 

その後カミーユと共にボンドは車を担保に飛行機を借りて、ドミニクの求めていた砂漠を上空から捜査していた

だが敵に攻撃され撃退に成功するも受けたダメージも大きく、落下するのは避けれなかった

間一髪パラシュートで落ちた場所はその地の地下部分であったのである

そこでカミーユはボンドにメドラーノ将軍にかつて父親を殺され、

母親と姉が強姦された挙句殺されてしまった過去を打ち明け、将軍への復讐をさらに誓ったのである

地下部分を進むとそこにはなんと大量の水が存在していたのだ

ドミニクのティアラ計画とは水源をダムでせき止め人為的に水不足を起こし

なにもなさげなこの地を将軍から買い取り、その水を高値で売ろうという計画であったのである

 

証拠を掴んだボンドであるがホテルに戻るとMと捜査員が部屋におり

そのベッドには石油まみれで死亡したフィールズが横たわっていたのである

Mに停職を言い渡され連行されるが、エレベーターで脱出しCIAの盟友フィリックス・ライターに連絡したのだ

バーで彼に会うが、CIA南米支局も結局ドミニク・グリーンの息が掛かっており

立場上ボンドを捕まえるべきだが、CIAの部隊がバーに接近していることを伝え

砂漠のラ・デュナス・ホテルで将軍とドミニクが資金の件で会うことをこっそりボンドに教えたのである

 

その場を逃げ切ったボンドはカミーユとそのホテルに向かっていた

商談が終わったカルロス大佐をまずマティスの敵としてボンドが襲い、その敵を取ったのである

そしてカミーユはもちろんメドラーノ将軍の命を狙い、燃え盛るホテルでボンドはドミニク・グリーンを追ったのだ

ボンドがドミニクを追い詰めると一発の銃声が鳴り響き

別室ではカミーユの長年の敵をついに仕留めたようであった

両親殺害以来、火に恐怖感を持ってしまったカミーユであるがボンドのサポートで無事その場を脱出した

外の砂漠では満身創痍のドミニクがいたが、ボンドは彼にオイルを与えその場を去ったのである

 

その後、銃弾を浴び体内がオイルまみれのドミニクが発見され、彼は組織に失敗の制裁を受けたようである

そんな中、ジェームズ・ボンドはロシアのカザンという地にいた

とあるカップルの男に銃口を向け、問いただすのであった

ヴェスパー・リンドのかつての恋人であり、彼のために組織に片足を突っ込む運命になるも

自身の死亡を偽装しのうのうと生きていたばかりか、今度はカナダの情報員の女性に接近していたのである

そしてまた彼女もヴェスパーと同じネックレスをプレゼントされていたようである

ボンドはこの卑劣な男の運命をMに任せ

思い出のネックレスを雪道に投げ捨て、新たなる道を進むことになるのである

 

 

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