作品紹介
まさかのボンドが北朝鮮に監禁暴行される一作
１４ヵ月の苦痛の上、ライセンス剥奪という始末を受け
真実を暴きだすためボンドが向かった先に見たものは？
北朝鮮ムーン将軍殺害と引き換えにボンドはそのまま北朝鮮に監禁された
情報漏洩の罪に問われたボンドは大佐の配下のザオを追い
キューバにあるロス・オルガノス島へと向かったのであった
００７の軌跡（地名）
１．朝鮮半島非武装地帯
我々日本のお隣の朝鮮半島も冷戦の傷跡をいまだに残している
１９５３年に北朝鮮と韓国は停戦したわけだが（停戦であり形式上は今まで戦争進行中）
その時の３８度線付近が軍事境界線となり、その南北約２ｋｍがこの非武装地帯となっている
この境目自体に壁や鉄条網があるわけでなく、たまに亡命者が現れるのだが
見張りに見つかったら終わりな上に、いたる所に地雷が埋まっていると言う
２．アイスランド
イギリスからさらに北に行くとこのアイスランド共和国に辿り着く
エネルギー先進国として有名であり、火力及び原子力発電は一切無いという
電力供給源は水力と地熱から得ており、本作でも後半部は次世代エネルギーというテーマを背景に物語は進んでゆく
登場人物
英国秘密情報部関連
１．ジェームズ・ボンド（ピアース・ブロスナン）
殺しのライセンスを持つ００要員の切り札がこの００７である
冒頭で北朝鮮のムーン将軍に捕まり、髪も伸びきった髭面のボンドの姿が見られる
だが１４カ月の苦痛を耐え抜きそこからはブロスナンボンドの売りである
スタイリッシュなアクションで疑われていた情報漏洩の罪を晴らしていくのだ
２．Ｍ（ジュディ・デンチ）
英国秘密情報部の長官でありボンドの上司である
自分の中ではM役では最も女性ながら熱く、職務上ボンドに厳しく当たるが
彼のことを最も信頼しているのがこの三代目なのだ
３．Q（ジョン・クリーズ）
シリーズ好例のボンドに秘密兵器を提供するQ課に勤務する発明家
前作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」で引退を発言するリュウェリンだったが
そのとおりになり「Qの次だからR」と紹介されたクリーズがQとなった
彼の改造を施したアストンマーチンV12ヴァンキッシュの氷上でのカーチェイスは見どころの一つである
4.マネーペニー（サマンサ・ボンド）
もうすっかりシリーズ恒例のこのマネーペニーも３代目となった
Mの有能な秘書であり、ボンドの事務面でのサポートまでこなしている
本作ではこのマネーペニーがQの発明品を試してみるというシーンもある
現地協力スタッフ
１．ラウル（エミリオ・エチェヴェリア）
中国からキューバに向かったボンドはまず情報屋であるこの男と会った
どうやらザオはオルガノス島にある特殊な病院にいるというのだ
ボンドガール
１．ジンクス（ハル・ベリー）
キューバの海岸でまるで「ドクターノオ」のハニー・ライダーのごとく
水着姿で海から登場するのがこのジンクスである
１３日の金曜日生まれだからジンクス（悪運）と名付けられたのもいかにも００７的である
侵入した病院でボンドとばったり会うあたりも、やはりただものでは無かったのだ
２．ミランダ・フロスト（ロザムンド・パイク）
英国ダイヤモンド王グスタフ・グレーヴスの広報担当員である
フェンシングを得意としオリンピック出場経験もあるという彼女は
実はハーバード大学卒業後Mi6に入った、グスタフの元に送りこまれた二重スパイという設定なのだ
敵キャラ
１．タン・サン・ムーン大佐（ウィル・ユン・リー）
冒頭シーンにて朝鮮非武装地帯で武器とダイヤモンドの不正取引を行おうとするが
取引役になりすましたボンドに邪魔をされ、追いかけるも無残に自身が死んでしまうことに
この前半の朝鮮半島での事件は短いシーンだが、後々重要になってくるのである
２．ムーン将軍（ケネス・ツァン）
ムーン将軍の父親であり、死んでしまった息子ムーン大佐を悲しむもボンドを捕虜に捕えたのだ
そこからボンドの１４カ月にも及ぶ監禁生活が始まったのだ
本作はモデルがモデルなだけに、北朝鮮政府から公式の抗議文がきたという
３．ザオ（リック・ユーン）
ムーン大佐の部下であるが、中国で諜報員３人殺害の罪で逮捕され
北朝鮮で監禁中のボンドと捕虜交換となったのである
後半で現れる彼の愛車ジャガーXKRはボンドカーに匹敵する装備を持っている
４．グスタフ・グレーヴス（トビー・スティーヴンス）
上空からダイビングでマスコミの前に登場したりと、パフォーマンス好きな英国のダイヤモンド王である
だがそのアイルランド産と言われるオリジナルダイヤはどうやらアフリカ産らしく
そしてなによりも彼の今までの経歴もあやふやで謎が多いことで、ボンドは彼を調査するのだ
グスタフはアイスランドにて次世代エネルギー装置のお披露目パーティーを盛大に開く予定だという
その他
１．ベリティ（マドンナ）
本作の主題歌「ダイ・アナザー・デイ」はマドンナの作であるが作中にもベリティとして登場している
フェンシングのインストラクターの役で
グスタフとボンドがフェンシングの試合をするシーンで目にすることが出来る
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