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007「オクトパシー」~ストーリー


007「オクトパシー」はシリーズ第13作目で1983年に公開されている

本作も核兵器による東西冷戦が絡んでくるが、1960年代のコネリー映画期のような緊迫感は薄く

どちらかというと冷戦をテーマにコミカルで軽快に描かれている

ソ連の会議では世界的軍縮を進めるゴゴール将軍と

軍事力による西ヨーロッパ制圧を目論むオルロフ将軍の対立が見どころである

この「オクトパシー」「美しき獲物たち」「リビング・デイライツ」と続く高所での空中戦もまた見どころの一つである

 

あらすじだが

東ベルリンでピエロに変装していた009は双子のナイフ芸人のミーシカとグリーシカに追われていた

なぜならそのサーカス団から「レディーの卵(ファベルジュの卵)」というお宝を盗み出したからだ

投げられたナイフが背中に突き刺さった009は川に転落してしまうが

なんとか卵を片手に英国大使館までたどり着き、そこで力尽きてしまった

 

「ファベルジュの卵」の偽物が市場に出回っているのをうけ

Mはサザビーズのオークションで本物の卵が出品されるので、ボンドに調査を依頼した

そこでカマル・カーンという売り専門の男が、高額でその卵を落札したのをボンドは不審に思う

だが本物の卵はそのオークションですり替え、ボンドの手のうちにあった

 

ボンドはカーンの真の陰謀を掴むため、インドに渡り現地でビジェイとサドルディンの協力を得た

カーンはアフガニスタンの亡命貴族であり、モンスーンパレスに住んでいるという

そして、ボンドの宿泊先のカジノに夜な夜な顔を出すという

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photo byAll sizes | monsoon palace | Flickr – Photo Sharing!

 

カジノでいかさまを使い、勝利をおさめていたカーンだが

その相手をボンドが受けることになった

高額のオッズでの勝負に現金を持っているのかを確認されるボンドは、担保として本物のファベルジュの卵を提示した

目の色が変わるカーンであるが、そのいかさまをボンドに逆用され高額な現金を支払うことになった

 

カーンの怒りを買い、部下のゴビンダたちにボンドは追われ、市街地におけるオート・リクシャーでのカーチェイスとなった

広告にカムフラージュされた秘密基地に入るとそこはQの秘密兵器研究所であった

そこでファベルジュの卵に発信器を付け、ボンド側の腕時計で位置が分かるようになった

 

カーンとオークションに来ていたマグダという女性に会い、ホテルの一室で密会をすると、卵をマグダに盗まれてしまう

これで発信器による追跡が出来るわけだが、背後からゴビンダに一撃くらいボンドは意識を失ってしまった

 

カーンの元で目覚めたボンドは、Qの秘密兵器により部屋を抜け出し

カーンの背後には、ソ連のオルロフ将軍がおりカーンを利用して卵を操作していることを知る

そして、ボンド抹殺の司令が出されたが、間一髪ボンドは逃げ出した

 

ビジェイとサドルディンにマグダのタコの刺青について聞くとそれはオクトパシーといい

男子禁制の水上宮殿で女性のみで生活しているという話であった

さっそくボンドはワニに偽装した小型潜水艦でそこに向かった

 

その宮殿の主オクトパシーは

かつて北朝鮮で行方不明になっており、ボンドによって捕えられた諜報員スマイスの娘であった

ガイド殺害の罪で捕らわれたスマイスは猶予期間に自殺したのであった

ボンドは彼女に恨まれていると思いきや、むしろ感謝されていると聞いた

そこへカーンが入ってき、ボンド殺害をせがむがオクトパシーによって拒まれるのであった

 

その後、Mと共にボンドは車に乗っていた

オルロフ将軍とカーンが待ち合わせをしている東ドイツのカール・マルクス・シュタットへと向かっていたのだ

そしてボンドはそこのオクトパシーが運営するサーカスへ向かった

 

ここから閲覧注意(ネタばれ含みます)

サーカス付近の貨物車ではオルロフ将軍とカーン一味が

宝石密輸ルートを利用して核爆弾を西側に輸送する段取りをしていた

そこでは、オクトパシーの密輸用宝石が核爆弾へと取り換えられ、宝石はオルロフ将軍の車へ流れていた

ミーシカを倒し、彼の服で偽装したボンドはオルロフ将軍の計画を盗み聞きしていた

なんと、西の米軍基地にて事故に見せかけ核を爆発させ、自国の核所有反対運動で混乱している所を

東からの軍隊で一気に攻め込むという作戦のようだった

 

オルロフ将軍の車を盗み核を積んだ列車を追うボンドだが、それをさらに追うオルロフ将軍の新しい車があった

線路を走らせた車が脱輪で川へと落ちたが、ボンドは列車に飛び乗ることに成功した

ソ連の宝石が詰まったオルロフ将軍の車を発見したゴゴール将軍は、ヘリにてオルロフ将軍を追跡した

だが列車を追うオルロフ将軍は国境にて警備隊に撃ち殺されてしまうのだった

 

列車にて存在のばれたボンドはゴビンダとグリーシカに追われ、列車の上での格闘となった

だがボンドはグリーシカと地上に落下し、彼を倒してヒッチハイクで列車の到着地である

米軍基地内のサーカスへと向かった

 

サーカスの主催者であるオクトパシーにオルロフ将軍とカーンに騙されている旨を伝え、核爆弾の存在を説明するボンド

結局ぎりぎりで爆発を妨げることに成功した

この裏切りに怒ったオクトパシーはその一同カーンの屋敷に潜入するのであった

 

女戦士対カーン一味となるが、カーンはオクトパシーに核の存在は知らなかったと誤魔化した

彼女の隙を見て反撃し捕えたカーンだが、今度はQとボンドが気球にて参戦してきた

これにて形勢が逆転しカーンとゴビンダはオクトパシーを乗せ、ジェット機で逃げ出した

ボンドは馬からジェット機に飛び乗り、カーンはそれを振り落とそうとした

ボンドを振り落とそうとゴビンダが機上に移動し、その空中バトルの末、ボンドはゴビンダを落下させた

そして崖上でオクトパシーと上手く脱出し、カーンは機体もろとも崖下に落ちて爆発するのであった

 

そしてボンドの所在を確認するMとゴゴール将軍であったが

例によってボンドは船上でオクトパシーとのラブシーンへ突入するのであった

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