記念すべき００７映画化第１作目
１９６２年冷戦真っただ中の作品
本来イアン・フレミングスの原作では「カジノ・ロワイヤル」が第一作目だが
製作陣のアルバート・Ｒ・ブロッコリ＆ハリー・サルツマンのチームが
映像化権を買えなかったため、この作品になった
（ちなみにこの「ドクター・ノオ」は原作６作目）
ジェームス・ボンド役には当時はまだそんなに有名ではなかったショーン・コネリー
007は最初にどの作品を見たかによって、人それぞれジェームス・ボンドのイメージが
変わってくると思うが
ショーン・コネリーの野性味あるタフなボンドはかなりのインパクトがあった
さてストーリーは
アメリカのロケット弾道を妨害する電波を調査しにジャマイカで活動していた
英国諜報部員のストラングウェイズが助手と共に音信不通になった
アンバサダー倶楽部でカジノに興ずる００７ことジェームズ・ボンドは
英国諜報部長官であるMに呼び出され、その現場であるジャマイカに向かったのである
ジャマイカの空港に着くと早速ジョーンズと名乗る男が迎えの車で現れるが
確認を取ると、どうやらそんな迎えはよこしてないと言う
罠と知りつつ車に乗り込むと今度は尾行車の存在すら確認したのである
尾行を振り払いボンドはジョーンズを追い詰めるが、彼は所持していた煙草の毒で自ら命を絶ったのだ
領事館でプレイデルに会い、今回の事件について詳しく聞き
ストラングウェイズがよく顔を出していたというクイーンズ倶楽部に向かった
そこで仕入れた情報により漁師のクォレルと接触することに成功するが、彼は尾行車に乗っていた男であった
クォレルはボンドを海辺のバーでバーテンと共にボンドを取り押さえるが
隙を見たボンドは彼らを投げ飛ばし一気に有利な立場になったのである
だがその後ろにはボンドの頭に銃口を向けた男が立っていたのである
その男こそがまさにＭから今回の事件を手助けするために、CIAから派遣されたフェリックス・ライターであった
ボンドを捕まえたクォレルも実はライターの協力者であり、そうそうに手荒い歓迎を受けることになった
また空港でボンドが不審な車に乗ったことから、車で尾行したというのである
クォレルは生前のストラングウェイズとクラブキーという島に行っており
ドクター・ノオという中国人が支配するその島が今回の事件のキーポイントとして浮上してきたのである
ストラングウェイズの住居で発見した領収書を持ち、ボンドは次にデント教授の元に向かった
デント教授とストラングウェイズはクイーンズクラブでのカード仲間であり
生前のストラングウェイズはクラブキーで採取した岩などを教授に解析を依頼していたようである
だが問い詰めるボンドに対して教授は言葉を濁すありさまであった
本来、島は放射線で汚染されているはずであるが、その件はノーコメントであった
ホテルに戻り眠りについたジェームズ・ボンドは真夜中ふと目を覚ました
なんと体に毒蜘蛛が這っていたのである
デント教授はドクター・ノオの配下であり
ボンドがクラブキーを嗅ぎまわっていることをノオに伝えると、毒蜘蛛による暗殺を命令されたのだ
ボンドはこれをなんとか凌いだが、あと少し目覚めが遅ければ二度と目を覚ますことは無かったのである
翌日、ボンドは領事館で務めるミス・タロの元に車で向かっていた
タロの家に到着すると電話が鳴り
何者かがここに二時間後に現れ、それまでボンドを引き留めておく内容が聞こえてきた
もともと怪しかったミス・タロであるが、ドクター・ノオの一味であることを確信し
ボンドは帰りのタクシーを電話で頼んだのである
現れた車には警察関係の人間が乗っており、タロはそのまま留置場送りとなった
電話でのスパイならではの隠語の使用では００７のほうが何枚も上手だったのだ
そしてボンドはそこで二時間後に現れるというノオの手先であろう者を待った
案の定現れたのはデント教授であり
これを葬ったボンドはフェリックス・ライターとクォレルと共にクラブキーに向かうのであった
クラブ・キーに潜入するボンドは早々に海岸で貝殻を集める女性ハニー・ライダーと遭遇し
聞くとこのハニー・ライダーは父親をこの島のトップでもあるドクター・ノオ博士に
殺害され恨みを持っていたようだった
ともにドクター・ノオを探す２人であったが、逆にノオに捕えられてアジトに監禁されてしまう
そこで睡眠薬入りのコーヒーで眠らされたボンドは、ノオの元に連れていかれ
ノオの野望を聞くことになる
天才科学者ノオは原子力のスペシャリストであり
自分の才能は自身の所属するスペクターでしか発揮できない
西側諸国やソ連などの東側諸国などは信頼するとができない
スペクターは防諜・テロ・報復・恐喝を目的とする特別執行機関の略で各地に有能な人材がいると言う
そして部下に暴行を受け、牢獄に監禁されるボンドであったがなんとか脱出に成功し
アメリカのロケットを阻止しようとする妨害電波を阻止しにかかった
ノオ博士を原子炉プールに落とし殺害し
放射能を基地に散乱させて基地を大混乱におとし入れたボンドは
最後にハニー・ライダーと無事に脱出し、見事に任務を完了させるのです
この作品は第１作目であるが
すでに映画版007の骨組があらかた完成され、イアン・フレミングスの原作とは違う、花のある００７を世に
送り出したと思います
ジェームス・ボンド＝タフでワイルドで拷問にあっても諦めず、任務を遂行する英国秘密諜報部員
そんな世界的やばい男の誕生の瞬間が楽しめる名作です
007ファンなら必見の１作です！
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価格:1,000円 |
