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007「カジノ・ロワイヤル」 2


2006年シリーズ第21作にして初の金髪ボンド、ダニエル・クレイグ出演

映画版は1967年にも出てはいるが今回はこちらの話

実はこの作品はイアン・フレミングの007小説の記念すべき第1作目である

とりあえず感想としてはまず重い!

漂う空気感が今までのボンドシリーズよりはるかに重い

ショーン・コネリー~ロジャー・ムーア期の伝統的英国紳士風の

あの逆境さえもジョークにしてしまうコミカルさが無いのである

まあ設定としてドクターノオ以前むしろ1番若いボンドだからかもしれない

 

今回のボンドは悩んだり熱くなったりで感情的で女性にも本気になったりもする

この時代のボンドがこれだけ苦労し乗り越えた結末があのコネリー・ムーアあたりの

すべてに余裕のあるそしてパーフェクトなプレイボーイ感があると思う

ストーリーとしては

 

マイアミ国際空港で披露される新型機スカイフリートを

爆発させ株の空売りで利益をもくろむル・シッフルだがもう少しのとこでボンドに阻害されてしまう

大金を失ったル・シッフルはスポンサーに資金返却のためカジノ・ロワイアルの

ポーカーゲームに参加することになる

このル・シッフルが今までの

悪役どおりになかなか濃いキャラなのである

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まずチェスの達人であり数学にめっぽう強いポーカー途中に勝率を

パーセンテージで計算してしまうのである

そして涙腺の異常で血の涙を流しおそらく喘息用の吸引機をことあることに使う

そして能面のように感情の無い顔をしている

このル・シッフルのポーカーでの資金取り返しに抜擢されたのがMI6でもカードの

達人であるボンドであった

このボンドの脇を固めたのがヴェスパー・リンドとルネ・マティスであったが

途中、酒に毒を盛られ死にそうになったりで一筋縄ではいかない

見抜いたはずのシッフルのブラフの癖までにボンドが気づいたことを読みとったかのように

ル・シッフルはボンドを打ち負かしたのである

 

やけになるボンド完全に自暴自棄である

この辺の毒で苦しんだり自暴自棄なまだ若いボンドをダニエル・クレイグは

よく表現していると思う

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そして最終的にはル・シッフルを打ち負かす訳だが、これからがまた事件なのである

ポーカーで大勝し恋に落ちてしまったボンドとヴェスパー

だがそんなヴェスパーがシッフルにさらわれそして追ったボンドまで捕まってアジトへ

シッフルに拷問をくらい苦しむボンドだが、何故かシッフルに銃弾が

無事に解放され大金も入りうかれるボンドとヴェスパーだがその大金を持って

ヴェスパーがどこかに行こうとする

 

尾行するボンドだがそこでは大金を敵組織のとある男に渡してしまうヴェスパーが

ひととおりの敵組織と銃撃戦を交えた後に

ヴェスパーが脱出不能な檻に入り自ら川底へ、、、

 

あとで自分の元彼が敵組織に捕まり脅迫を受けていたヴェスパーの過去をボンドは知ることになる

そしてシッフルの拷問時、大金と引き換えにボンドの命を助けるように交渉したことも

出会ったときから屈折した会話をしていた2人だがヴェスパーは本気でボンドを愛して

いたしもちろんボンドも同じように

 

しかしMの前では「あんなスパイ女」みたいなことを言い、00の使命を貫くボンド

心のなかでは本当にやりきれなく、もう世の中なにも信じられないみたいな表情がうかがえる

007というタフでプレイボーイだが深入りしない、そして007としての仕事以外は

なにも信じないというスタンスの元になるストーリーが満載の一作

どこかうす暗くそして軽快なテンポで進むのがこの「カジノロワイアル」

 

自分的にはかなり面白かったと思うし、世間的にも評価は高い

あの旧作にあふれるどこかコミカルでもう不死身ではないかと思わせる

安定感のある007の名作とはまた別物の名作

 

ジェームス・ボンドが007としての成長を垣間見ることができる作品です

でも007の勝手な自分のイメージは、あのジョークばっかで余裕かましまくる

Mr.プレイボーイのムーアボンドあたりなんですよねー

 

 

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