007「ゴールデンアイ」~ストーリー


007「ゴールデンアイ」はシリーズ第17作目にして1995年に公開されている

製作者であるアルバート・R・ブロッコリが去り、前作から6年の歳月が立って時代的に厳しい状況下

第五代目のボンド役であるピアース・ブロスナンが新旧バランスよく盛り上げることに成功した一作である

また以前の冷戦下のソ連では許されなかった撮影がソ連解体によって許され

007史上初のロシア国内での撮影に成功した一作でもある

アストンマーチンDB5がコネリー以来復活し、ブロスナンボンドは過去へのオマージュが満載であるともいえる

 

そのストーリーだが

コードネーム007と006であるジェームズ・ボンドとアレック・トレヴェリアンはソ連の化学工場に侵入していた

そこは後に将軍となるウルモフという男の管轄であり、二人は英国の諜報員としての任務であったのだ

工場破壊用の時限爆弾もセットし華麗な侵入を果たす二人であったが

アレックはなんとウルモフに捕まってしまい

ボンドは無事にそこからの脱出に成功するが、アレックは工場とともに爆発する運命を辿ってしまうのであった

 

そこから9年の歳月が立ち、ボンドはフランスにあるワインディングロードでのドライブを楽しんでいた

助手席には精神科医の女性、そして車は愛車のアストンマーチンDB5である

そんな中、突如美女の乗るフェラーリが現れレースとなる

そんな状況を楽しむボンドであったが、隣からの恐怖の悲鳴によりブレーキに足がかかり

ゲームは一時中断となったのであった

その後、向かったモンテカルロのカジノでボンドは先程のフェラーリに乗る美女とのバカラ勝負になっていた

勝負も終わりお互いの美学を語りマティーニで乾杯する二人は意気投合し

ゼニア・オナトップと名乗るその女性はボンドに知り合いの提督を紹介するのであった

その後、彼女は提督とマンティコア号に乗り込んだが、そこに侵入したボンドが見たのはその提督の無残な遺体であったのだ

 

その後NATO最新式ヘリコプター・タイガーのデモンストレーションがあり

2名のパイロットがヘリに向かう最中オナットプとウルモフ将軍に殺害され

その入れ替わった二人によりタイガーは奪われてしまったのである

タイガーは対電磁波装甲が施してあり、電子兵器の影響を受けないというのだ

彼らはロシアのセヴェルナヤ宇宙兵器管理センターに向かい

抜き打ち検査を装い新型兵器「ゴールデンアイ」を奪い

大量殺戮のうえ、さらに大気圏外からその基地にゴールデンアイの電磁攻撃を仕掛けたのだ

 

イギリス、ロンドンではこの事件の対策に追われていた

異変に気付き現場に向かったミグ機も墜落し、あたり一面の電気が故障していることから

ボンドはこれを新兵器ゴールデンアイの仕業だと推測し、センター内にも内通者がいるはずであると

そして付近のモニターを再度確認すると、なんと生存者の存在が確認できたのであった

Mはボンドにサンクトペテルブルクに向かい、その生存者から事実を聞き出すように指示したのだった

 

そのころロシアでもセヴェルナヤの件で緊急会議が行われていた

ウルモフはミシュキン国防大臣に事件はシベリア分離独立主義者によるものだと偽り

責任を取って辞職するように申告するが、現場で内通者以外の生存者が一名でた事実を聞き動揺する

なぜなら、その生存者はウルモフとオナトップの顔を見ているからである

 

Q課の研究室で秘密兵器を受け取ったボンドはロシアのサンクトペテルブルクへと飛び立った

現地でまず彼を迎えたのはCIAのジャック・ウェイドであった

彼の車で元KGBの情報通であるヴァレンティン・ズコフスキーの元に向かうが

どうやらその車はポンコツでスムーズに事は運ばないのであった

そのころセヴェルナヤの生き残りであるナターリア・シミョノヴァは何とか街にたどり着きIBMのショップに入った

そこで高性能PCを借り、同僚で事件のもう一人の生き残りであるボリス・グリシェンコと連絡が取ることに成功した

教会で二人は会う約束をするが、その教会にいたのはボリスだけでなく

オナトップまでもがナターリアの背後にいたのであった

どうやらボリスはゴールデンアイ計画におけるヤヌスへの内通者であったようだ

 

ジャック・ウェイドのサポートでヴァレンティにボンドは会うが、どうやら歓迎ムードでは無さそうである

なぜなら、かつてボンドは彼の膝をそのワルサーで撃った過去があるからだ

だがボンドは彼に葬儀屋を使った儲け話を振り、敵組織ヤヌスの黒幕の情報を手に入れたのであった

どうやらその正体は英国にもソ連にも見捨てられた過去を持つコサックであるというのだ

その後、ボンドはグランドホテルのプールでリラックスしていた

そこに現れたのはヤヌスの女暗殺者オナトップであるが

彼女の体を張った攻撃をかわしきって、ヤヌスのトップの潜むアジトへと向かわせたのだ

 

薄暗く怪しげな像があるアジトで見たヤヌスの正体はボンドが最も知る男であった

9年前一緒に行動を共にし、死んだと思われた006ことアレックがそこにはいたのである

彼は自分を見捨てた英国に恨みを持ちつつ秘密情報部に入ったが

実はロシアサイドのウルモフ将軍と通じていた二重スパイなのであった

動揺を隠せないボンドは一撃もらい、気が付くとナターリアとヘリコプター、タイガーの中にいたのだ

突如そのヘリはミサイルを発射し、旋回したミサイルは二人のいるヘリの方へ舞い戻ってきた

緊急ボタンで座席を上空に飛ばし、

パラシュートで無事着地したがまた捕らわれて、今度は国防大臣の元で事情徴収を受けることになった

 

ミシュキン国防大臣はタイガーに乗っていた二人を当然セヴェルナヤの事件の犯人として疑うが

事件での生き残りであるナターリアがウルモフが真犯人であるという事実を語った

そこで取り調べ室に入ってきたウルモフはなんとボンドの銃で国防大臣を撃ち

国防大臣を殺害した英国諜報部員銃殺されるという筋書きを作ったのであった

だがボンドはこれをなんとか逃げ切ったが、ナターリアはウルモフに捕まってしまい

ボンドは戦車を奪い、ウルモフの車を追いかけるのであった

サンクトペテルブルク市内の激しいチェイスの末、ウルモフはなんとかアレックの待つ列車まで逃げ切り

ナターリアを連れたウルモフはアレックとオナトップと落ち合うのであった

 

線路を走る前方にはボンドが操る戦車が待機していた

強行突破で列車は突っ込むが、結局線路上で止まってしまい中にいたアレックは意識を失い

目覚めると目の前にはボンドの銃口があった

アレックの命をその手に握ったボンドであったが、後方ではナターリアに銃を向けたウルモフがいた

しかしボンドはここ一番のはったりでウルモフを撃ち、ナターリアを救出するも

アレックとオナトップには逃げられたうえ、その列車に閉じ込められてしまったのだ

どうやらその列車には時限爆弾が仕掛けられたようだ

ボンドは腕時計に仕掛けられたレーザーで底を抜き、間一髪ナターリアと脱出することに成功したのだ

 

脱出前にボリスのコンピューターに侵入したナターリアは

キューバにもう一つのゴールデンアイを操作するための基地があることを突き止めていた

二人はキューバに向かいジャック・ウェイドからセスナを授かり、上空からの基地探しを始めた

突如池からのミサイルでセスナは墜落し、そこにヘリから降り立ったオナトップが殺しにかかる

だが、ボンドはヘリを打ち落とし繋がれたオナトップは木に挟まれ絶命するのであった

 

どうやら秘密の基地は池の中に隠れていたようである

ボンドとナターリアは内部に侵入し、ボンドが敵の目を引き付けている間に

ナターリアはゴールデンアイの設定を変えることに成功したのである

彼女にそんな能力はないと侮るボリスであるが実際設定は変更されていた

結局、大人数には敵わず捕らえられてしまう二人にアレックは設定を元に戻すよう命令する

そして、ボリスはそれを元に戻すためボンドの持っていたボールペン片手に奮闘中である

ペンはQの発明品であり3回ノックすると4秒後に爆発する使用になっている

熱くなったボリスが3回それをノックしたのを確認し、ボンドはそれをはじき飛ばし燃料に引火させることに成功した

 

基地は大火災で混乱し、ボンドとアレックは池の上に現れた巨大アンテナでの直接対決となった

アンテナの高所から突き落とされて落ちそうになるボンドであるが、隙を見てアレックを突き飛ばし

そんな彼をボンドは掴み、アレックの命はボンドの手にゆだねられてしまったのである

組織のため嬢王陛下のため落とすのかと問うアレックであるが

ボンドは「自分のためだ」と言いアレックを掴む手を放したのであった

ゴールデンアイを元に戻すため奮闘するボリスは冷凍ガスで凍死し

自身を支えられなくなったアンテナは直下のアレックに無残にも落下したのであった

こうしてアレックの電磁兵器によるロンドンへの攻撃は阻止され

長い年月をかけた不幸なコサックの屈折した復讐は無事に阻止されたのであった

 

 

 

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