© Copyright 2010 CorbisCorporation

007「私を愛したスパイ」~ストーリー


007「私を愛したスパイ」はシリーズ第10作目、1977年に公開されている

ロジャー・ムーアがジェームス・ボンド役を演じており、頭脳派でプレイボーイ、エレガントな英国紳士風ボンドが堪能できる

危機から脱出した時や濡れ場でのウィットに富んだジョークは初代コネリーを超えているかもしれない

また本作ではシリーズ最強といわれる脇役のジョーズが登場しており

圧倒的な強さをだしながらも、ところどころコミカルな雰囲気を作り出している

このジョーズ役のリチャード・キールは最近亡くなったが、そのニュースを見たとき結構悲しくなったのを覚えている

 

物語のあらすじであるが

英国潜水艦「レンジャー」とソ連潜水艦の「ポチョムキン」が忽然と姿を消した

両潜水艦とも核ミサイルを搭載していた

レンジャーの航路図とポチョムキンの航路図が一致したので、英国側はソ連を疑う

衛星による赤外線センサーで核ミサイルを追跡できるらしい

今回極秘に仕入れたソ連の航路図もその追跡システムのサンプルであった

もし仮にこれがサンプルではなく、本格的にソ連の手に入れば恐ろしいことになる

そのころ同じようにソ連側も英国を怪しんでいた

英国からはジェームス・ボンド、ソ連からはトリプルXことアニヤ・アマソヴァがそのサンプルの出所であるカイロへ向かった

 

カイロで情報を入手するために手始めにボンドが会った男は、まずフェケシュという男に会い

そのフェケシュが知っているマックス・カルバに会えと言うのだ

フェケシュに会いに行くと一足先にアニヤが詮索していた

二人して彼から情報を入手しようとするが、長身で歯が鋼鉄でできたジョーズにかみ殺されてしまった

ボンドは死んだフェケシュの遺体からモジャバ・クラブでカルバに会うメモを見つけた

 

モジャバ・クラブでまた遭遇する両国のスパイは、カルバからの情報の奪いあいで躍起になっている

お互いの酒の趣味まで熟知している

だがせっかく会えたのにも関わらずカルバは殺し屋ジョーズに殺され

鍵を握るマイクロフィルムはジョーズに奪われてしまった

ここはスパイ二人協力してジョーズを追跡して、カルナック神殿にて戦うことになった

© Copyright 2010 CorbisCorporation

photo byTamer Ewida

 

あまりの怪力ゆえに神殿を破壊し、自ら自爆したジョーズはなおも生きており

逃げようとする二人の車を素手で破壊し、持ち上げたりもするが

最後は壁と車に挟まれ、ボンド一行はジョーズから奪ったマイクロフィルムを持ち出し逃げきったのだ

ボートに乗り込み成功を祝福し、甘い雰囲気になる二人であるが、アニヤの吸った煙草の煙を吸い込んでしまったボンドは

深い眠りに落ち、マイクロフィルムはアニヤの手に渡ってしまった

 

アニヤを追うボンドはカイロのMI6の秘密支部に入り込み、そこでマニー・ペニーと会う

その奥にはなんとソ連の大御所ゴーゴル将軍がいたのだ

そこにさらにアニヤとMまで現れた

今回は英ソ、手を組んで共に消えた潜水艦を調査する方向に決まったのであった

鍵を握るマイクロフィルムはボンドがボートで調べていて、中枢情報がないと言うのであった

念のためQに調べてもらうと、世界の大富豪率いる、カール・ストロンバーグ商船のものであった

 

海洋生物学者のスターリング夫妻になりすましたボンドとアニヤは、ストロンバーグの住むアトランティスに招待された

ストロンバーグはこの海底に居を構えるアトランティスがすべてであり、地上の腐敗した世界には興味がないと言う

ボンドらが帰ると、ジョーズが現れスターリング夫妻正体を明かして、ストロンバーグによるスパイ殺害命令が出たのだ

 

疾走するボンドカーにジョーズの車が襲いかかるが、新搭載のセメント・インク噴射装置を使い逃げ切り

こんどはナオミ乗り込むヘリで追われるが、とっさの判断で海に車ごと飛び込んだ

新型ボンドカーであるこのロータスは水中でタイヤを引っ込め、潜水艦のようになる水陸両用使用なのであった

そして対空ミサイルをヘリに打ち込み、ナオミを撃退した

フジミ 1/24 007 BOND CAR Submarine (ボンドカー ボンドカー サブマリン) プラモデル(ZS02284)

価格:2,870円
(2016/2/5 20:24時点)
感想(0件)

 

その後、ふとしたことからアニヤはボンドが元彼を殺していたことを知ってしまう

そして、このミッションが終了したときボンドを殺すと言い放った

 

Mの調査から出港したはずのストロンバーグの巨大タンカー、リパルス号がどこにも寄港してない情報から

潜水艦からリパルス号への調査が始まった

だが逆にリパルス号の開いた船首に捕らわれ、全員ストロンバーグの捕虜になってしまう

リパルス号の内部には失われた英ソ両方の原子力潜水艦があり、ストロンバーグはニューヨークとモスクワへの

核ミサイルによる破壊を目論んでいたのだ

そしてアニヤをアトランティスに連れて、爆発ショーの高みの見物を決め込んだ

 

*ここから閲覧注意(ネタばれ含みます)

そのころタンカー、リパルス号ではボンドが捕虜を自由の身にし、核による大量殺人を食い止めるべく戦いに発展していた

核発射寸前のところで、ボンドは両潜水艦にターゲット変更の電報を打ち

その後、ミサイルは発射された

上空を飛ぶ核ミサイルが着弾したとき、両潜水艦が粉みじんになった

ボンドは潜水艦が相撃ちになるよう、ターゲットを変更したのだ

こうして、世界は守られた訳だが、まだ捕らわれたアニヤがアトランティスにいるのだ

 

アニヤを助けるべく単身アトランティスに向かうボンド

計画を邪魔されたストロンバーグの奇襲を見事にかわし、逆にストロンバーグに一発お見舞いし

無事アニヤを救出するのであった

 

燃えさかるアトランティスからの脱出装置の中で、アニヤはボンドに元彼への復讐の銃を突きつける

だがここは流石のムーアボンド

「僕の国では死刑の前に希望がかなえられる」

「ぬれた服をぬごう」

こうしてシリーズ定番である愛のあるエンディングを迎えるのであった

 

007/私を愛したスパイ デジタルリマスター・バージョン

価格:1,000円
(2016/2/5 20:53時点)

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です