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007「リビング・デイライツ」~ストーリー


007「リビング・デイライツ」はシリーズ第15作目で1987年に公開されている

007「死ぬのは奴らだ」から7作続いたロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンにボンド役が変わっている

ロジャー・ムーアがコミカルでスマート、プレイボーイの英国紳士のジェームス・ボンド像を作ってしまったので

ダルトンはハードボイルドで純粋、正義感溢れる

どちらかというと、イアン・フレミングスの原作に近い007となっている

 

そのストーリーは

ロック・オブ・ジブラルタルでの秘密情報部訓練中に004が何者かに殺害された

その訓練に東側陣営からのスパイが紛れ込んでいたようである

ボンドは追跡の末、そのスパイを海中に沈めることに成功した

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photo byPaul Wittal

 

その後、ソ連のコスコフ将軍の西側亡命の協力要請がロンドンにきた

それは007ご指名であり、亡命を阻止する狙撃者を逆に暗殺して欲しいとのことである

同僚のソーンダースとともにチェコスロバキアに向かい、亡命の計画場所であるクラシック演奏会場へと向かった

そこでコスコフの狙撃者が女の素人であると見抜いたボンドは

その女性の銃のみを撃ち、腕には当たったが殺すことはしなかったのである

理由は無駄な殺しはしない、ということだ

コスコフは無事脱出し、パイプラインを使って西のオーストリアに亡命した

 

秘密情報部の表向きの名前であるユニバーサル貿易に戻り

QにKGBの女暗殺者のリストを調べてもらうが、チェコで見た女性は見当たらなかった

Mと国防長官と会ったコスコフは上司のプーシキンの政治的変貌がこの亡命を決意させたと言い

プーシキンは「スパイに死を」の標語の元、独裁政治を目論んでいると言うのである

殺された004の脇には確かにこの「スパイに死を」の標語があったのだ

 

そんな中、牛乳配達員になりすましたネクロスという男がこのコスコフを奪い返し

救急隊員になりすまし、ヘリコプターで逃げてしまったのだ

Mはボンドにスパイ殺しを計画するプーシキンをタンジールで暗殺するよう依頼するが

コスコフの狙撃者カーラになにか違和感を感じたボンドは

Mの意見を突っぱねてでも自分の直観を信じることにしたのである

プーシキンを知るボンドは彼が一筋縄ではいかない男と知ってはいたが、何かが違うと、、

 

まずQの研究室に向かい、ボンドカーのアストンマーチンV8と口笛に反応するキーホルダーを授かり

女狙撃者であるカーラのいるチェコスロバキアに向かった

カーラを尾行すると、彼女がプーシキンに捕まってしまうのをボンドは目撃する

電車に取り残されたチェロのケースを調べると、銃があったがその中身は空砲だったのだ

そしてそこに記載されていた住所からカーラの自宅に向かったのである

 

コスコフの恋人であるカーラはプーシキン率いるKGBに追われており

こうしてボンドと自宅で話す間にも外には尾行が付いていたのである

コスコフの居場所はカーラ自身も知らないというが

とりあえずはKGBの影響力が無くなるオーストリアのウィーンまで逃亡することになったのである

そしてチェロを愛するカーラは音楽の街ウィーンに行けることで喜びは隠せないのであった

 

一芝居うち外の尾行は撒くことに成功するが

ボンドとカーラの乗るアストンマーチンはKGBの車に追われることになる

雪山でカーチェイスとなるがアウトリガーでスキーのように滑走し、次々と追っ手を撒いていく

最後は自爆ボタンで敵を道連れにし、アストンマーチンとはお別れとなるのであるが

今度はチェロをソリのように使用し目的であるオーストリアにたどり着くのであった

 

ウィーンのオペラ会場に向かったボンドはソーンダースに会い

カーラがコスコフの女であることを説明し

亡命で狙われているように芝居したコスコフを怪しんでいるという持論を説明して

カーラの持つレディー・ローズというチェロの金の出どころを調査するよう頼んだのだ

 

遊園地でまたソーンダースと会い、金のどころはタンジールを拠点とするウィテカーという武器商人であるという

だがこのソーンダースがネクロスに暗殺されることになり

怒りを露わにボンドはモロッコのタンジールに向かったのであった

 

まずタンジールはプーシキンの宿泊先に侵入し

銃口を突き付け「スパイに死を」の真相を問うが、プーシキンはどうやら本当にそれについて知らないようであった

そしてコスコフについては公金の着服容疑で逮捕する予定だというのだ

銃口を突き付けられた緊張感の中、コスコフと自分とどっちを信じるんだというプーシキンの問いに

ボンドは「彼(コスコフ)を信じないからここに来たのだ」と答えたのだ

 

公衆の面前でプーシキンが暗殺されたようにボンドは偽装して

コスコフに安心感を与えさせ、その隙にコスコフとウィテカーを追い詰めることにしたのである

今回のこの偽装亡命はプーシキン将軍を悪者に見立てたコスコフとウィテカーの公金横領であり

さらに何か悪事を働くのは間違いないと思われるのだ

 

カーラの元に向かったボンドはマティーニで乾杯するも

まさかの麻酔が混入されており、意識が朦朧とするボンドであった

そこに現れたのはコスコフ一味であり、飛行機に乗せられアフガニスタンに連れて行かれてしまう

飛行機には臓器移植用として用意された心臓にカムフラージュされた密輸用のダイヤも積まれていたのである

 

アフガニスタンに着くとカーラもコスコフに裏切られ、ボンドもろともソ連の空軍基地に連行されてしまう

二人はQの口笛に反応するキーホルダーによりそこを上手く脱出し

そこに捕らわれていた男もついでに脱走させてあげたのである

たまたまその男は対ソ抵抗組織「ムジャハディン」の副司令官のカムランという男であり

そのアジトに身を寄せることになった

 

アジトに身をよせたボンドは、このムジャハディンが白豹団という組織とアヘンの取引をしていることを知った

そしてこの白豹団というのがまさにコスコフの作った組織であり、ダイヤモンドはそのために密輸されたのであった

ムジャハディンになりすましたボンドとカーラはアヘンを積み込んだコスコフの飛行機を奪い

そこからの逃走を試みるがネクロスがなんと機内に現れたのである

運転はカーラに任せ、上空での決死のバトルでネクロスを突き落としたジェームズ・ボンドは

フィリックス・ライターとともにウィテカーの屋敷に突入し最終決戦へと挑んだ

 

ウィテカーを倒したボンドはコスコフに狙われるが

そこに登場したのはボンドが一芝居うち死んだと思われたプーシキンであった

こうして、無事プーシキンは裏切り者であるコスコフを逮捕し

今回の精神的犠牲者であるカーラは西側への亡命が許され

楽団でのチェロの演奏が終わると楽屋にはマティーニが二つ用意されていたのであった
007 JAMES BOND BOXED MUG★007(ジェームズ・ボンド)★箱入りマグカップ★THE LIVING DAYLIGHTS★リビング・デイライツ(ティモシー・ダルトン)
007 JAMES BOND BOXED MUG★007(ジェームズ・ボンド)★箱入りマグカップ★THE LIVING DAYLIGHTS★リビング・デイライツ(ティモシー・ダルトン)

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