007「サンダーボール作戦」~ストーリー


007「サンダーボール作戦」は映画化第4作目1969年に公開されている

 

イアン・フレミングスによる原作では

共同で創案したケヴィン・マクローリーとジャック・ウィッテンガムに無断で小説化したため

訴訟にまで発展した曰くつきの1作である

マクローリーはスペクターおよびブロフェルドの権利を主張したのだ

その影響で映画「ダイヤモンドは永遠に」以降の作品には、スペクターおよびブロフェルドは出てこない

映画「For Your Eyes Only」では、冒頭にブロフェルドらしき人物は出てくるが

顔も映らないし、そのことの詳しいことは全く描かれていない

 

2006年にはマクローリーの死去に伴い、遺族との和解交渉が進み

現在ではスペクターが映画上で復活している

 

あらすじを説明すると

スペクターNo.6のジャック・ブヴァールを倒したボンドはNATO空軍基地近くの保養所で体を休めていた

その保養所にはリッペ伯爵という中国秘密結社のトングの刺青をしている男がいた

不審に思ったボンドはリッペ伯爵の部屋に忍びいるが、包帯を顔に巻いた不審な男が部屋のドアを開ける

ボンドは見つからずに伯爵の部屋を脱出し、リッペ伯爵の隣にいる包帯男の素情を探った

その男はアンジェロといい、事故にあい包帯姿で保養所に現れたという

 

その夜、不審な物音に気づいたボンドは外の様子をうかがった

そしてアンジェロの部屋で包帯で巻かれた死体を発見し、その直後何者かに襲われるが

そこは見事に返り討ちにして、非常ベルを鳴らしその場をおさめた

 

その夜、誰も知らないところで、もう1つの事件があった

NATOの核を搭載したヴァルカン爆撃機がハイジャックされ、なんと海の底に沈んでしまったのだ

海の底では別の部隊が、その機体を網でうまくカムフラージュしてしまった

こうして、核ミサイルが見事に奪われてしまった

 

ハイジャックの主犯は、ボンドと同じ保養所にいたアンジェロと呼ばれていた男で

正規のパイロットであったダーヴァル少佐と同じ顔に整形し、彼を殺害し

包帯で顔をぐるぐる巻きにして、あたかもアンジェロが死んだかのように死体を保養所の部屋に運んだのだ

そしてヴァルカン爆撃機を奪い、海底に隠した

 

後日、英国諜報部は緊急会議を開き作戦名を「サンダーボール作戦」と名付けた

ボンドはパイロットの少佐の写真を見て、保養所で死んでいた男と同じであることに気づき

もう1枚の写真、少佐が妹らしき女性と映っている写真をもとにバハマのナッソーへ向かった

 

ナッソーで少佐の妹であるドミノ・ダーヴァルと接触し、確かに彼女は少佐の妹だと言う

そしてエミリオ・ラルゴという男が後見人であり、その船でカジノに消えてしまった

あとを追ったボンドは、ラルゴにバカラの勝負を挑み持ち前の勝負運でラルゴを打ち負かす

 

だがついに核兵器を利用したスペクターの恐喝が始まった

交換条件に1億ポンド相当のダイヤを用意しろと

 

ヴァルカン爆撃機とその核ミサイルを探すべく、ヘリで海上を調べるボンドは

ラルゴの屋敷に招待されることになる

だがラルゴの手下に襲われた挙句、ゴールデン・グロッドという鮫のいるプールに落ちたが

Qの発明した簡易ボンベを使いなんとか脱出する

 

とりあえず海を探すしかないボンドはまたヘリを走らせる

するとラルゴの屋敷にいたゴールデン・グロッドが辺りを徘徊するスポットを見つけ

海底に潜り、カムフラージュされていたヴァルカン爆撃機を発見した

しかし核はもう搭載されてはいなかった

 

そしてもう1度ドミノに会い、兄が死んだことを伝え

ラルゴが事件の首謀者だと確信した上で、捜索を手伝ってくれるよう頼みこんだ

ドミノも兄の敵を討ちたいので、ボンドに加担した

 

ドミノに屋敷の情報を聞き、ラルゴの部下になりすましたボンドは海底の秘密基地で核を搭載した潜水艦を発見する

またもQの発明で自分の居場所を知らせ、盟友フィリックス・ライター率いる援軍を呼び

ラルゴ率いるスペクター一味と水中戦となるのであった

自身の船、ディスコ・ヴォランテ号にラルゴは逃げ込んだが、ボンドも負けじと追いかけ、ラルゴとの船内の戦いになった

ボンドもかなり危機一髪になるが、その瞬間、背後からドミノが兄の弔いの銃弾を浴びせ、敵を討ったのであった

そして核も無事にスペクターの手から奪い返すことが出来たのであった

 

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