007映画版「ロシアより愛をこめて」は1963年公開の第2作目である
まだそんなに知名度が無かった007を世に知らしめた前作からさらにスケールアップし
諜報部員の心理戦やスパイグッズ等が目白押しの1作である
本作と次作の「ゴールドフィンガー」で007の人気は名実ともになる
とくにここ日本では、この「ロシアより愛をこめて」は人気があるようだ
この「From Russian With Love」はもともと「ロシアから愛をこめて」であったが
「ロシアよりも」という意味と掛け合わせて「ロシアより愛をこめて」という邦題に落ち着いた
あらすじであるが
舞台はトルコのイスタンブール
ロシアの暗号解読機「レクター」を持ち込むことを条件に、西側諸国に亡命する女性の手助けをして欲しい
との連絡がMI6のMのもとに入る
Mはこの任務にうってつけの諜報部員007
ジェームス・ボンドをイスタンブールに派遣した
現地では地元の有力者のケリム・ベイがその手助けをしてくれるという
photo byHagia Sophia | Flickr – Photo Sharing!
共に行動するボンドとケリム・ベイだが何者かに命を狙われ、この計画の裏になにかの
陰謀じみたものを感じる
そのころロシアスメルシュのローザ・クレップ大佐から
「レクター」を持って西側諸国に亡命して欲しい、断れば死あるのみ
とタチアナ・ロマノヴァという女性は祖国のためを思い依頼を受ける
イスタンブールのボンドの宿泊先に現れたタチアナはボンドと一夜をともにする
ボンドは暗号解読機「レクター」のありかを聞き出した
そしてロシア領事館にある「レクター」を、ケリム・ベイの協力で盗み取ることに成功した
あとはタチアナとともに西側に亡命するだけである
西側に向かう汽車にボンド達は乗り込んだが、それをロシア保安局の人間に目撃され
同じ汽車に乗り込まれてしまう
そしてボンドとタチアナを守るために、ケリム・ベイは立ち上がったが
結局その保安局員と相撃ちで死んでしまう
ボンドはMに国境を越えるための応援要請を出し、その人物に会うが
ふいの一撃を食らい「レクター」を奪われそうになってしまう
photo byAngelo Domini
その人物こそスペクターに雇われた殺し屋のレッド・グラントであった
今回の亡命にはなにか罠を感じたボンドであったが、実はスペクターが黒幕だったのである
タチアナに亡命を命じたローザ・クレップも実はスメルシュではなく、スペクターの一員になっていたのだ
この亡命事件により米ソの関係を悪化させた挙句、さらに「レクター」まで奪い取ろうという作戦であった
間一髪のところでQの秘密兵器に助けられたボンドは、強敵グラントを倒して
グラントの用意した車を奪い、ボートと乗り継いでタチアナとともに
西側のヴェニスに亡命したのであった
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